もう一度・・あなたと

南ちゃんは、
「バカなんじゃないの?
飛鳥さんは。
怜音、迎えに行くから、
待ってて
まだ風邪、完全に治ってないでしょ。
バカ、怜音。

私の大切な親友に
そんな思いさせて
飛鳥さん、許せない。」

南ちゃんの言葉が、温かくて
嬉しかった。

少しすると
頭からコートが

見上げると
透で‥‥‥‥
「南ちゃん?」
と、聞くと。

「ああっ、行けと。
怜音、帰るぞ。
まだ、病み上がりだろ。
バカが!
おじさん達が心配する。」

「ありがとう。
私は、南ちゃんと透に
いつも、助けられてるね。

透‥‥日本の最後の
思い出が、これなんだよ‥‥

悲しい‥‥‥ね。」
と、涙が溢れた。

透は、黙って
私の頭をポンポン‥‥として‥‥
そっと、抱き締めてくれた。

透に甘えなさい······の意味で、
透を一人で寄越してくれた
南ちゃんの計らい······


ありがとう。
南ちゃんと透。


そして、さよなら······

‥‥‥‥幻の·····わたしの···恋·······
< 39 / 71 >

この作品をシェア

pagetop