もう一度・・あなたと
残された、二人は・・・
えっ、あのときも、
飛鳥は怜音といたの?
確かに要るかもと、思った‥‥けど
毎回、駆けつけてくれる
飛鳥に、嬉しくて。
怜音は、傷ついていたの?
と、考えていると
今まで、黙っていた飛鳥が、
ふらふらと立ち上がり
いきなり、走りだして
「とおる!とおる!」
と、叫んだ。
透が、立ち止まると
飛鳥は、
「レンは?レンに謝りたい。
レンの居場所を教えてくれ。」
と、言った。
透は、
「お前、何のために
怜音を追いかけた?
どうして
怜音を傷つけた?
お前は、怜音の気持ちを
もて遊んだんだ。
俺は、許せない。
あいつは、俺の大切な従姉で
こいつの大事な親友なんだよ。
あんなに、泣き崩れる
怜音を初めてみた。
自分をバカな女だと言って
泣いていたよ。
俺は、お前が何をしたいのか
わかんねぇ。
ただ、あいつをもう
これ以上
傷つけないでくれ。」
と、言った。
南は、
「バカですね、あなたは。
怜音は、あなたをあんなに
‥‥‥‥‥‥‥愛していたのに。」
と、涙を溜めながら言った。