ギルダー!
壱日目



ーーーグラグラする。気持ちワリィ。

その感覚で目が覚めた。

瞼を開け、見た景色はーーー、まるで現実世界ではなかった。

例えるなら、ゲームの世界だった。

RPGとか、そんなゲーム。

もっと詳しくいえば、RPG内の宿とかある村とかそんな感じ。

「なんなんだよーーーこれ!?」

将大は何処だーーー。

ふと、疑問に思い隣を見る、がいない。

さらにいうならば、肩にかけっぱなしだったはずの鞄がない。

いやーーーそれ以前に、制服じゃない。

ホントにーー、勇者とか、そんなキャラクターが着るようなものをオレは身につけていた。


「なんなんだ!一体?!」

何処からか聞こえた大声に目を向けると、オレと同じように混乱した人たちが映った。

(そうだ、さっきのヘンな板だったらなにかわかるかも……!)

浮いたままのソレにもう一度指を触れる。

今度はいろいろな選択画面がでてきた。

『MAGについて』

沢山あった一番下にこの文字があった。

見た瞬間すぐにソレをタップし、開く。

『MAG(マグ)とは、魔法が使える誰もが1度は望んだ世界のこと。magic worldの略称。私たちが普段生活している世界はREA(リア)、real worldの略称。』

これだけしか書いていなかったがなんとなく、わかってしまった。

つまりーーー
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