〔完〕イクジナシ



「いるよ。」



驚いた。驚いて、少し冷静さをなくした私は、聞いちゃった。



「何組?」



と。



その質問に対しての答えが、すべての終わりを知らせる合図だった。



翔平が口にしたクラスは、私のクラスではなかった。



告白して振られたのと同じようなことだった。



頭が真っ白になった。


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