素直になれない恋
そして、授業が始まっても集中できず、
お昼休みになってしまった。
ああああっ。
玉子焼きを口に入れながら死んだような顔をしてると
「……沙羅、顔死んでる」
友希ちゃんが呆れた顔で言ってくる。
「………だって!!!
いつも、素直になれない私が
ちゃんと言えるかなって!!!!」
大変だ!という勢いでそう言うと
「ほら、大丈夫だって。
ね?話しなら聞いてあげるから。
フラレた話でも両思いな話でも…ね」
ニヤッと笑ってそういった。
ゆ、ゆきちゃん………、
「ふはっ、ありがとう!」
お礼を言ってから、午後の授業を受けて
あっという間に放課後になってしまった。