素直になれない恋



家に帰るとすぐに、友希ちゃんに電話する。



「もしもし〜??」


元気な声でそう言うと


「ん、なに?
その声はOKだったのね?」



フッと笑いながらそう言う。


「そうなの〜!!!!
私、少しは素直になれたのかも……。」


小さくそう言うと


「よかったね。
あーあっ、これからアンタたちの
のろけ話聞かされるのか〜」


あーあっと呆れたようにゆきちゃんは言う。


「ごめんよ〜っ!
あんまり、話さないようにするから〜!」


困ったようにそう言うと



「……フッ、ばかね。
聞くのは慣れてるから安心して」



落ち着いた声で友希ちゃんが言う。


そのあとに



「あとさ、私……「あ、春樹からメールだ!!!!」



友希ちゃんがなんか言おうとしてたのに





「ん?いいよ。
電話切るわ、また明日ね」


友希ちゃんはそう言ってくれる。



「あ………うん。」



だから、私は何も言えずに電話を切った………。





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