素直になれない恋




次の日、学校に行くと


「おはよー。
相変わらず眠いね」


友希ちゃんが眠そうな声でそう言う。


「ああっ、おはよっ!!!」


元気にそういうと、少しニコッと微笑んで席に座る。




私は、すかさず立ち上がって友希ちゃんの席まで行く。




「ねえ、昨日さ
なんか言いかけたじゃん?
なになにー?」



私が、遠慮気味に尋ねると



「え? あ〜
それはね……」



友希ちゃんが話し出した瞬間に、ドアがガラッとあいた。




そして、ズカズカと春樹が入ってくる。



私は、パッと下を見てしまう。




「………はよ」



声が聞こえてパッと上を見上げると春樹がいる。




そ、そっか………。




私たち、付き合ったんだ……。




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