素直になれない恋
「あ、また!!」
そう言うと
「やべ、これ最後の1本なんだ」
とか言って気にしてない様子。
はあ、仕方ない。
許してあげよう。
「ねえ、春樹」
「んー」
私が呼ぶとめんどくさそうに返事をする。
「あほ」
「おい」
最初は、怒ってたけど
「ばーか」
「てめっ」
「はーげ」
「おー」
もう、おー。とかしか言わなくなった
「じじぃ」
「んー」
………
つまんない。
「書き終わった〜っ
これ、出してくるわ」
そう言って、席を立ち上がる春樹。
机に顔を伏せたまんま
「…………好き」
「おー…………っては?」
短くそう告げた。