素直になれない恋
「本当に諦めたの?」
「ん? え? あ、うん!!」
諦めたに決まってる。
「ふーん。 てかご飯くおうぜ」
せいちゃんがそういうから
私は、リビングに行った。
「……美味しい!!」
お母さんのこんなに美味しいご飯は初めてで
いや、久しぶりか。
「まあ、せいちゃんがきた時だけだもんね~」
のんきなお母さんめ。
私は、全部食べてから部屋に行き
「はる……きっ…」
そうつぶやいて
静かに目を閉じた。