素直になれない恋
私、キミに告白されます。
次の日に
お礼のシュークリームを持ってせいちゃんの家に行く。
「せーいーちゃんっ!!」
机に向かって教科書をたくさん並べている。
ああ、そっか。
高校三年生かあ。
「ん? あ、どうした?」
私に気づき、ペンを置く。
「あー…これ、ありがとう!!!」
シュークリームを渡しながらせいちゃんにいう。
「あー、春樹君のこと?」
ぎくっ…!!
ズバッと名前を言われて
ぎくっときたけれど
「そう!! ありがとう…」
そう言うと頭をポンポンして
「どういたしまして、どう?
沙羅、少し家にいる?」
こう聞いてきた。