素直になれない恋



「……ごめん」


そう言うと、机に戻ったのか静かになる部屋。




「んっ……んん?」


今、起きたと見せるために寝起きの声を出す。



「あ、起きた。 もう遅いから帰りな」


そう言って、部屋から出すせいちゃん。





こ、これは






夢だったんだよね?





いつも通りだし?



「あ、うん! またね〜」

そう言って、部屋から出ていくけれど



あの唇の感触が忘れられなくて




ふっと、唇に触れてみる。




うううっ…!!!

熱いよぅ!!


熱い唇が




やけに気になるお年頃。




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