White heart
如姫に言われた『大嫌い』という言葉が頭の中で繰り返される。
輝いていた世界が反転して、真っ暗になるような感覚。
未だに信じられない。
いや、信じたくないのかもしれない。
「雪は…」
気がついたら、叫んでいた。
「雪は、如姫が好きなんじゃねぇのかよ!!」
あんなに想っていたくせに。
依存にも近いほど、傍に置いて離さなかったくせに。
どうして、そんな簡単に手放せる?
好きなんだろ?想ってるんだろ?
なぁ…