White heart
ドクン、心臓が跳ねた。
大丈夫。昨日あれだけ言ったんだし、関わってこないはず。
変に意識したら変に思われちゃうから、いつも通りでいなきゃ。
私に気付いていないらしい二人は、楽しそうに笑っていて…私も、話したくなった。
だからと言って会話に入ることはできない。
なるべく気付かれないように、と思ってゆっくり歩いているけど、生憎私の席は秋人の隣。気づかれない訳が無い。
「…、き…」
席についた私に先に気付いた冬真が、何かを言いかけた。
『…き』?
何を言いかけたのか、それは秋人の言葉によって遮られた。
「でさ、冬真…」
「ん?あぁ」