White heart
自分の口から出た言葉は、冷酷なものだった。





──数時間前。


私はいつも通り、桜華の倉庫に来ていた。



桜華というのは、関東にある全ての族のトップ。



関東にいる暴走族はほとんどが桜華の傘下で。




私は、その桜華の"姫"。




護られるべき存在、らしいけど。

私がこの立場にいるのは何故なのか、よく覚えていない。





気がつけば、姫になっていた気がする。


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