White heart


「…は、離れてよ!アンタ達と関わってたっていいことなんか何もない!


二度と私に関わらないで、近寄らないで!



大っ嫌い!!」





ドンッ、と雪の胸を押して距離をとった。



これ以上傍にいたら、戻りたくなってしまう。






あの日々に戻れると信じてしまう。





また、皆と騒げる日が来るんじゃないかって…、思ってしまう。





だから。





「次関わってきたら学校辞めるから!」





万が一の可能性を考慮して、そう吐き捨てた。





「…皆、みんな、大嫌い」





雪に聞こえるか聞こえないかの声で呟いてその場を去った。





「如姫…俺は、お前を信じてる」





私の背中を見ながら、雪がそう言っていた事など知らずに。


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