White heart
如姫が学校を辞めてしまったら真実には辿り着けない。
そんな気がする。
「とりあえず今は…」
宝条瑠璃の素性を何とかしないと。
あの女には絶対に裏がある。
それは、俺だけじゃなくて桜華の全員が思っていること。
幹部はもちろん、下っ端達も如姫のことを信じて協力してくれている。
俺達にとっての姫は、如姫以外考えられない。
これを伝えたら、アイツは「馬鹿みたい」と笑うんだろうか。
……あの日、倉庫を出て行くときに呟いた『大好き』の言葉は嘘じゃないと信じている。