White heart
「ちょっと、聞いてる〜?何話してたの、って」
「裏切った理由を聞いてただけだ」
嘘は言っていない。
半分本当で半分嘘。ギリギリセーフのラインだろう。
「ふぅん?」
「それより、お前こそ何のつもりだ?」
これ以上は面倒くさいことになりそうだから、早々に話題を変える。
俺にも、宝条瑠璃に聞きたいことは山程ある。
「なんのこ「昨日」」
被せるように発した。
「話したはずだ。如姫の事は口外するな、と」
宝条瑠璃を疑っている俺達は、如姫が傷つかないように裏切ったことは伏せておくことにした。
もちろん、コイツも参加している話し合いで。