White heart


暫くすれば、喧嘩は終わって。




桜華の皆は無傷だった。多分、下の連中も無傷だと思う。



琉威は、銀牙の下っ端に連れられて帰った。




部屋にいるのは、私と、桜華の総長•幹部のみ。




静かな時間が流れて、誰も喋ろうとしない。



そんな中、真っ先に口を開いたのは私。





「…びっくりしたね、いきなり襲ってくるなんて」



「あぁ」



雪が短く返事をした。




「でも…みんなが無事で、本当に良かった」





ポツリと、本音を零してしまう。
< 8 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop