すきです。~運命の再会~
恐る恐るつぶっていた目を開けると…。
そこにはいかにも“やんちゃ”って言葉がピッタリな男の子がいた。くりっとした目に私と同じくらいの身長。
「つまんないの?ケーキ美味しそうだけどな…。」
その男の子は私に話しかけた。
「だって大人ばっかり…。ずっと笑顔ばっかり。もぉほっぺたいたいよぉ…。」
私はそう言って両頬をおさえた。すると、男の子は笑って
「だいじょーぶ?これあげる。お守りだよ。」
と言ってポケットの中から赤色の太陽の形をしたペンダントをくれた。
私は
「ここで待ってて。すぐ戻ってくるから。」
そう言って急いでお礼に…とケーキをたくさん取りに行った。
でも…戻ってくると男の子はいなかった。まだ、ありがとぉって言えてないな…。私はそんなことを考えながらその花園に居続けたんだ。
━━━━━私の小さな頃の思い出。私の初恋の男の子。━━━━━