イイコでしょ？

「美希ちゃん。もーすぐ派遣終わりなんだよねー？」





隣の席に座る海崎さんは、私が派遣されてからずっと、私の教育係をしてくれていて、

一から全部、仕事を教えてくれたココの社員さん。





とても気さくで、人見知りの私でも、すぐに仲良くなった唯一の男性社員。






「うん。ちょっとさみしいかなー。」






パソコンから目を逸らさずにそう言うと、海崎さんがグイと覗き込み私の視界に入ってきた。






「えーー？ちょっとだけ？もっと悲しんでよ」





分かった分かった！と笑いながら海崎さんの頭を右手で押しのけ、仕事の続きをする。






「美希今どこまで出来た？」






「あっとー、今は木村鉄工所の債券が終わったトコです。」






後ろから声を掛けたのは同じくここの社員の松本さん。





海崎さんと仲がいいので、自然と私とも仲良くしてくれる。






最初はちょっとかっこよ過ぎて、目も見れずに海崎さんの後ろに隠れてばかりだったけど、一緒に居るうちに、とっても優しくて楽しい人だという事が分かった。






今では二人の間に私も入れて貰ってる感じ。




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