緑と石の物語
*
「では、行こうか…」
遠出から帰ったレヴは、休む間も惜しんですぐに馬車に乗り込んだ。
「すまないな。わざわざ君にまでついてきてもらって…」
「いえ、そんなことは全然構いません。
レヴさんはお疲れではありませんか?」
「あぁ、なんともない。」
「そうですか、なら良いのですが…」
ヴェールはサリーのカードのことが始終頭から離れなかった。
何があっても、レヴの身を守りたい…!
その一心だった…
「リーズ!」
「レヴ様…!!」
馬車から降りたレヴの胸にリーズは飛び込んだ。
「まぁ、お熱いこと…!」
「すまなかった。
昨日は、少し遠くまで行きすぎて帰って来られなかった…」
「レヴ様がご無事ならそんなこと構いませんわ。」
「そうか…
君が心配してるのではないかと思って、すぐにここに来たのだ。」
「まぁ、そんなに私のことを…!
レヴ様…ありがとう!」
(ヴェール様、私達、お邪魔なようですから屋敷の中で待ってましょう…)
(…そうですね…)
エリサがお茶の用意をしていると、二人が腕を組みながら部屋に現れた。
「……そうですか…
ご両親や兄上はもうでかけられたのですか…」
「ええ、めったに会えないから少しゆっくりして来ると言い出して、予定より少し早めに…」
「ですから今、この屋敷には私とリーズ様の二人っきりなんですよ。」
「そうでしたか…なら、あなた方もフレデリックの屋敷に来られませんか?」
「でも、そんな…ご迷惑になりますわ」
「迷惑だなんて…そうしましょう!
そうすれば、私もいつでも好きな時にあなたに会える…」
「レヴ様……」
結局、リーズとエリサはその晩からフレデリックの家で過ごすことになった。
「では、行こうか…」
遠出から帰ったレヴは、休む間も惜しんですぐに馬車に乗り込んだ。
「すまないな。わざわざ君にまでついてきてもらって…」
「いえ、そんなことは全然構いません。
レヴさんはお疲れではありませんか?」
「あぁ、なんともない。」
「そうですか、なら良いのですが…」
ヴェールはサリーのカードのことが始終頭から離れなかった。
何があっても、レヴの身を守りたい…!
その一心だった…
「リーズ!」
「レヴ様…!!」
馬車から降りたレヴの胸にリーズは飛び込んだ。
「まぁ、お熱いこと…!」
「すまなかった。
昨日は、少し遠くまで行きすぎて帰って来られなかった…」
「レヴ様がご無事ならそんなこと構いませんわ。」
「そうか…
君が心配してるのではないかと思って、すぐにここに来たのだ。」
「まぁ、そんなに私のことを…!
レヴ様…ありがとう!」
(ヴェール様、私達、お邪魔なようですから屋敷の中で待ってましょう…)
(…そうですね…)
エリサがお茶の用意をしていると、二人が腕を組みながら部屋に現れた。
「……そうですか…
ご両親や兄上はもうでかけられたのですか…」
「ええ、めったに会えないから少しゆっくりして来ると言い出して、予定より少し早めに…」
「ですから今、この屋敷には私とリーズ様の二人っきりなんですよ。」
「そうでしたか…なら、あなた方もフレデリックの屋敷に来られませんか?」
「でも、そんな…ご迷惑になりますわ」
「迷惑だなんて…そうしましょう!
そうすれば、私もいつでも好きな時にあなたに会える…」
「レヴ様……」
結局、リーズとエリサはその晩からフレデリックの家で過ごすことになった。