緑と石の物語
「そんなことが…
それでマイユ様はなぜお亡くなりになられたのですか?」
「……病気でした。
もう少し早く出会えていれば、森へ帰ることも出来たのでしょうが…残念です。」
「そうだったのですか…
でも、マイユ様はあなたに会うことが出来て、きっとお幸せだったと思いますわ。」
「ありがとう、ジネットさん…」
「ねぇねぇ、せっかくだから、皆でジネットを見送りがてら西の森に行ってみない?
こんなに近くに来てるんだしさ。」
「それもそうだな。」
旅の行き先は突然、西の森へと変更された。
*
「ヴェール様!
それに…おぉ、カタリナさんではありませんか!!」
「ヨンネさん、お久しぶりです!
やっと戻ってまいりました。」
「カタリナさん…?」
「あ…すみません。
カタリナは、本名です。
最近は『ジネット』と呼ばれる方がしっくり来るんですけど…」
「ヴェール様、カタリナさん、お屋敷の方へどうぞ!
私は早速ディサ様に連絡をしてまいります。」
ヨンネは、そう言い残すと風のように走り去った。
「あの方はいつも慌ただしいんですよ。」
ジネットはおかしそうにくすくすと笑う。
「なんだかここも久しぶりだね!
あ、そういえば、ここには代々森の長が住むんだよね?
じゃ、将来はジネットもここに住むんだ!?」
「え?!」
ジネットとヴェールは赤い顔を見合わせている。
「カタリナ!!」
「母さん!!」
母と娘はお互いの元に走り寄り、ひしと抱き合った。
二人の瞳には熱い涙がこみあげていた。
「母さん…やっと、ヴェール様に護り石をお届けすることが出来ました。」
「カタリナ…ご苦労さま…
大変だったわね…
本当によくやれたわね…
父さんもきっと喜んでるわ…」
「母さん…!!」
それでマイユ様はなぜお亡くなりになられたのですか?」
「……病気でした。
もう少し早く出会えていれば、森へ帰ることも出来たのでしょうが…残念です。」
「そうだったのですか…
でも、マイユ様はあなたに会うことが出来て、きっとお幸せだったと思いますわ。」
「ありがとう、ジネットさん…」
「ねぇねぇ、せっかくだから、皆でジネットを見送りがてら西の森に行ってみない?
こんなに近くに来てるんだしさ。」
「それもそうだな。」
旅の行き先は突然、西の森へと変更された。
*
「ヴェール様!
それに…おぉ、カタリナさんではありませんか!!」
「ヨンネさん、お久しぶりです!
やっと戻ってまいりました。」
「カタリナさん…?」
「あ…すみません。
カタリナは、本名です。
最近は『ジネット』と呼ばれる方がしっくり来るんですけど…」
「ヴェール様、カタリナさん、お屋敷の方へどうぞ!
私は早速ディサ様に連絡をしてまいります。」
ヨンネは、そう言い残すと風のように走り去った。
「あの方はいつも慌ただしいんですよ。」
ジネットはおかしそうにくすくすと笑う。
「なんだかここも久しぶりだね!
あ、そういえば、ここには代々森の長が住むんだよね?
じゃ、将来はジネットもここに住むんだ!?」
「え?!」
ジネットとヴェールは赤い顔を見合わせている。
「カタリナ!!」
「母さん!!」
母と娘はお互いの元に走り寄り、ひしと抱き合った。
二人の瞳には熱い涙がこみあげていた。
「母さん…やっと、ヴェール様に護り石をお届けすることが出来ました。」
「カタリナ…ご苦労さま…
大変だったわね…
本当によくやれたわね…
父さんもきっと喜んでるわ…」
「母さん…!!」