みためじゃない!
はあーーーー。

どうしたのよ。莉桜。


私の長いため息に心配しているのは、看護学校の同期で内科勤務の、山森さえ。

さえー。

私片思いして1年が過ぎたけど、そろそろ限界だよ。

こんなに近くにいるのに、どうしたらいいのかな。

さえは、唯一、莉桜が伊藤先生のかとが好きなのを知っている。
告ればいいじゃん!

そんな簡単にはいかないよ。

この話を偶然にも山田部長に聞こえてしまったのだ。

山田はやっぱりと思い、莉桜とさえに話しかけたのだ。

吉野さん、山森さんおつかれ!

わわ!部長お疲れさまです!!

今の話聞こえちゃったよ!

え!!!

吉野さんの好きな奴って、僕の同期だろ?

え!なんでわかったのでしょうか??

去年の歓迎会での、吉野さんの目かな。

あいつをみてる目が恋する乙女だったよ!

たぶん、誰も気が付いてないよ。

しかし、吉野さんは、みる目があるよ!

あいつ、見た目はあんなだけど仕事に対してのの情熱は誰にも負けないし、いいやつだよ!

だから、僕も応援するから頑張れ!

とりあえずは、食事にでも誘ってみなよ。

吉野さんを意識させよう。


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