魔王のオモチャ
「シャーナぁ〜!!」
「勇者…っ!!」
勇者が帰ってきた
手には光輝く剣を持っていた
よかった…
ちゃんと持ってる…
この勇者が偽物か分からなかったが…
これで安心出来る
この勇者は本物だ!!
「勇者ちゃん…っ!
俺は信じてたよ〜!!
勇者ちゃんが本物の勇者だって〜」
「……えっ…?お前、誰だ…?」
「シュンだよ!!
世界一カッコイイ…シュン!!
ちょっと聞いてよ〜、勇者ちゃん!!
こんな顔にしたの姫なん……」
「よかった…
無事でよかったわ、勇者」
「ああ…うん!!
この通り、剣も手に入れたよ!!」
「ちょっと〜、酷いよぉ〜、姫〜
俺の言葉をさえぎ…」
「じゃあ行きましょう
あるところに来て欲しいの」
「あるところ…?」
「姫〜!!マジで無視は悲しい!!」
「そう。
魔王を倒す前に必要なものを取りに」
「……分かった
じゃあ、早速行こう!!」
私と勇者は再び行動することにして…
あの人がいる場所に向かった
「待って!!待って待って!!
姫〜!勇者ちゃん!!置いてかないで〜」