魔王のオモチャ





「魔王…あなたを殺すまで…
私は死ねない…っ!!

私はあなたを殺してみせる…っ!!」








『いいぜ…やっぱりお前はイイ女だ…
俺が選んだだけはある』








「気持ち悪い!!」








私は魔王に剣を刺した
魔王は避けなかった








な、なんで…?








魔王は混乱している私をニヤニヤと笑うと…








『ほら、口開けろ
噛んだら、分かってるよな?』










私の腰を抱き、頬を掴んで無理矢理口を開かせた








「…ん…ンン…ッ…」








魔王は私と唇を合わせて舌を入れてきた










嫌だ…っ!!

嫌だ…っ!!やめろ…っ!!











魔王の舌を噛んでやりたかった…

でも出来なかった…




魔王の舌を噛めば魔王の血が流れてくる
人間が悪魔の血を飲めば悪魔になってしまう…

私が魔王の血を拒絶する理由はまだある…









『おい、俺がキスしてやってんだぜ?
少しは喜べよ』






「他の女たちと一緒にしないで
あなたがどんなに美形でも、私は心を奪われない!!」











魔王は途轍もなく整った顔をしている
誰が見ても見惚れるくらいの…

だけど私は魔王に恨みしか持ってない
そんな人に心を奪われるなんて絶対にない!!




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