魔王のオモチャ





『じゃあなんだ?
お前が俺の相手してくれんのか?』






「するわけないでしょ!!」






『ハッ。そうだよな
お前はそういう女だ』











魔王は手についていた血を気にせず
頭をくしゃくしゃとして笑っていた










なにがしたいの…?

なぜ、私の前に現れたの…?











『早く俺の元まで来い
俺が楽しめる程度に勇者を強くしてな

その後はシャーナ…
お前を可愛がってやるよ』









「そんな余裕ないくらい
勇者を強くして、あなたを倒してあげるわよ」








『フッ。可愛くねぇ、女』











そう言って魔王は私の前から姿を消した










魔王…

あなたを倒してみせる…!!



10年も勇者が現れる、この時を待っていたんだから…





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