魔王のオモチャ
「シャーナが嘘つくはずねぇし…
君の勘違いだよ」
「本当です…っ!!
信じてください…っ!!」
勇者は私の言葉を信じ
本当のことを言っている、この子を疑問に思い始めた
私の言葉を信じてる勇者に
私は心を痛めた…
勇者…
ごめんなさい…
「もう、その事はいいからさ〜
君の名前教えてよ〜♡」
「ち、近寄らないでください…っ
チャラ男は嫌いです…!!」
「えぇ〜〜
俺、君にマジなんだけどなぁ〜?
一目惚れってヤツ〜?
君が望むなら、他の女は見ないようにするよ〜」
「それ…
シャーナのときにも聞いた覚えがあんだけど…?」
シュンは女の子の肩に腕を回して
自分の方に引き寄せた
だが、女の子はシュンを拒み
勇者の後ろに隠れた
「ねぇ〜、教えてよぉ〜
俺、君を大事にするからさぁ〜」
「教えません!!
大事にして欲しくありません…っ!!」
「ちょっ、あのさ…
俺挟んで会話すんのやめてくんない?」
勇者は私に目で助けを求めてきたが…
「じゃあ、私は勇者たちの部屋で寝るから…
勇者たちはここで寝てね?」
私は自分の物を持って隣の部屋に向かった
「ちょっ、ちょっとシャーナ!?
た、助けてよぉーー」
あとは勇者に任せた…
私は勇者の言葉を聞き流して
勇者たちの部屋に泊まった
あの女の子の杖…
どっかで見たことがあるんだけど…
どこで見たかな…?
私はあの不思議な女の子のことを考え眠りについた