魔王のオモチャ





「うげっ…!
ゲロまずっ!!」






液体の臭いや味で俺は吐きそうになった







なんなんだよ、これ…!

不味いにも程があるだろ!








「……私の言葉分かる?」




「えっ⁉︎………に、日本語?」








俺は喉を抑えながら地面に向かって吐く準備をしていたら、目の前から日本語が聞こえて、俺は顔を上げた








「……分かるみたいね…」





「えっ⁉︎ちょっと待って!

なんで初めから日本語、話さなかったの⁉︎」







目の前の女は、俺を睨んだまま
何の感情もない、まるで人形のように淡々と言った








おかしいだろ…!

なんで初めから日本語を話さなかったんだ⁉︎


俺の今までの苦労は一体…





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