魔王のオモチャ
『待っていたよ、勇者とその仲間』
ギーラがニコッと笑って俺たちを迎えていた
その隣には、ブランとマーリがニヤニヤと笑って俺たちを見ていた
「……魔王はどこ」
『魔王はね…
今いないんだよぉ
僕らも魔王の居場所が分からないんだ
でも、心配しなくてもいいよ
魔王ときちんと会わせてあげるから
君たちが死んだあとでね』
シャーナの言葉にギーラが笑うって言うと、それが合図みたいにギーラたちは俺たちに攻撃してきた
ニーナがそれに逸早く気づき
シールドをはって、ギーラたちの攻撃を防いだ
『へぇ…
魔導士も仲間にいれたんだぁ』
ギーラは感心したように言うと
ギーラたちは攻撃を止めた
『誰とする?』
『私は〜
あのイケメンがいい〜』
『んじゃ俺は、あの厄介そうな魔導士を片付けるかな』
『そう…
なら、僕はあの美人さんだね』
上級悪魔たちは誰と誰が相手をするか決めていて、決まると一斉に自分の相手に攻撃を始めた
「「……っ…!!」」
「シャーナさん!シュンさん!」
一瞬のことだったのでニーナは自分の周りにだけシールドをはってしまい
シャーナとシュンは少し身体に掠っただけであとは避けた
よかった…
二人とも無事だな…
ギーラたちは俺の真横を通りすぎ
シャーナたちに攻撃をしていた
やはり俺には攻撃をあたえないつもりだ