魔王のオモチャ
〜 光 視点 〜
俺を庇ってシャーナが魔術をくらった
シャーナの背中は煙が出るくらい火傷していた
「に、ニーナ!
は、早くシャーナを…っ!」
「は、はい!」
俺はすぐに傍にいたニーナにシャーナの怪我を回復してもらおうとニーナを呼んだ
ニーナもシャーナのもとに行き、回復しようとしていたが…
何故かニーナは回復させようとしなかった
ただ、目を大きく開かせてシャーナが火傷を負っている背中を見つめていた
「何しているんだ、ニーナ!
早く、シャーナを…!」
「ゆ、勇者様……
こ、これは…なんですか…」
ニーナはシャーナの背中を指差すと
身体を震わせていた
俺はニーナの様子と上級悪魔二人の様子を見て、困惑しながらもシャーナの背中を見た
シャーナの背中には…
俺がついている印とは別に…
気味の悪い印がついていた