魔王のオモチャ
シャーナの正体
〜 ニーナ 視点 〜
シャーナさんの背中にある印…
本で見たことがある…
サビトさんからも教えられたことがある印が…
なんで、シャーナさんの背中に…
『どういうことだ…
なんで、コイツの背中に悪魔の印がついてやがる!!』
ブランが拳をつくりながら
私たちに怖い顔で睨んで言ってきた
やっぱり……
この印は…悪魔の印…
『しかも、この印……
僕らと同じ…魔王から血を与えられたものしか出てこない印だよ…
ま、魔王は女嫌いなはず…
な、なんでこの女が…っ!』
上級悪魔たちもシャーナさんの背中にある印を見て驚いていた
上級悪魔も知らなかった…?
なら、シャーナさんは…なに…?
「ちょ、ちょっと待てよ…
言っている意味が分からない…!
し、シャーナがお前ら悪魔と同じ印がついている?
しかも、魔王から血を与えられた?
な、なにおかしなこと言ってるんだよ…?」
勇者様は、上級悪魔の言葉が信じられないでいた
勇者様もシャーナさんのことを知らなかった
一体、どういうことなの……
「………か、簡単な話よ…
あなたたちと同じ、私の身体には魔王の血がある…
私は、元人間…今は悪魔よ」
『『なっ…!』』
「う、嘘だろ…」
「そ、そんな…」
シャーナさんは、傷を負いながらも立つと困惑している私たちに、いつもの落ち着いた感じで話してきた