魔王のオモチャ
『う、嘘をつくな!
ま、魔王が僕ら以外を…
女嫌いの魔王が…
女を悪魔にするはずないだろ!!』
シャーナさんは、悪魔の言葉を聞くと
首から紐で下げているお守りを首から外し、お守りの中から綺麗な石を取り出した
「これのおかげで私は人間として生きられた
あなたたち悪魔は、悪魔の気配を感じて
私が悪魔だとすぐに分かってしまう
だから、私はこの石を使って
悪魔の気配を消していた
この石には、そういう効果があるの
そしてこの石を壊すと……」
シャーナさんは、石を地面に思いっきり投げつけると石が割れ
シャーナさんから、凄まじい悪魔の気配が醸し出されてきた
『あ、悪魔だと……
しかもこの気配…俺らより、上…』
『そ、そんなはずはない!!
僕らより上ってことは、魔王はこの女に
僕ら以上に血を与えているってことだ!
そ、そんなわけない!!』
上級悪魔の言葉が本当なら…
シャーナさんは、魔王に血をたくさん与えられていることになる
魔王は、彼ら上級悪魔より
シャーナさんに血をたくさん与えている?
何故……?
『だから、言ったでしょう
魔王はあなたたちを特別だと思っていない
女の私に血を与えている
しかも、あなたたちはそれを知らない
あなたたちは魔王にとって、そこらの悪魔と同じ扱いなのよ』
『ふざけるな…っ!!』
ブランという悪魔は、シャーナさんの言葉に怒りシャーナさんに攻撃していた
だが、全てかわされ
逆に攻撃を受けられていた
『……っがは…な、なんでだよ…まお…う…』
『………………』
ギーラは、ブランが倒れていることに気に止めないで
ただ黙ってシャーナさんを睨んでいた