魔王のオモチャ
「さあ、行くよ。トヨ…っ!!」
『来い!勇者!』
「うおぉぉお…っ!!」
俺は魔王に向かって走り
魔王の身体に剣を入れたと思ったが……
『馬鹿か。そんな単調な動きで俺を殺れると思うなよ』
「ガハッ……!」
魔王は、俺の目の前から消え
いつの間にか俺の背後にまわり、俺の背中に蹴りを入れ
俺は吹き飛ばされたが、壁にぶつかることは避けれた
クソッ……
やっぱり、トヨは強い……
魔王なだけはある
だけど……
俺は負けられないんだ
みんなを……
みんなの想いを無駄には出来ないんだ…っ!!