魔王のオモチャ
『大臣、慌てるではない
勇者様が現れた今、魔王は負けたも同然です
ですよね、勇者様?』
「えっ⁉︎あ、いや…」
女王様は、俺にニコッと笑いかけ
期待の眼差しで俺を見ていた
俺、マジで勇者なの⁉︎
それに、やっぱこれゲームの夢じゃねぇ!
現実だ!
どうすればいい?
俺は勇者なんて器じゃねぇぞ⁉︎
普通の男子高校生だって!
「そうです
魔王は勇者には勝てません
絶対に魔王を倒します!」
「えっ⁉︎ちょ、なに言って…『まあ、頼もしい!勇者様!頑張ってくださいね!』あ、はい…」
成り行きで俺は勇者になり
魔王を倒すはめになってしまった…
うおぉぉ!
俺はどうすればいいんだーー!!