魔王のオモチャ





〜 マーリ 視点 〜









遅い……








魔王が部屋から出て行って、30分経った

だけど、魔王はまだ姿を現さない











魔王が心配……


元魔王……いや、あの変人に魔王が何かされていたらと考えると……



イヤーーーー!!!

魔王に手を出したら、私が許さないわよ!!











『……………』










私が魔王のことを考えていると……

ブランが静かに部屋から出て行こうとしていた











『ちょっと!ブラン!
あんた、どこに行くつもり?!』





『あ?そんなの決まってんだろ
魔王の様子を見に行くんだよ』





『はあ!?何考えてるの!?
魔王は今、あの元魔王のイヴァンってやつと話し合ってるのよ!?

邪魔しちゃダメよ!』





『邪魔はしねぇよ
ただ、様子を見に行くだけだ

魔王がイヴァンってやつに襲われてねぇか確かめるだけだ
( 魔王を犯していいのは、俺だけだ )』





『ブラン。僕も魔王のことは心配だよ
(魔王を襲っていたら、ブッ殺す
魔王のベッドに触れてもブッ殺す
あれは、僕専用なんだ!)


でもね、さっきマーリも言っていたとおり
魔王とイヴァンって悪魔との話し合いを僕らが邪魔をすれば絶対に魔王は僕らを嫌う

これは、僕らの問題じゃない
魔王自身の問題なんだ


だから、魔王は自分の問題に周りが口を出すなってきっと言うよ』










魔王のことは、誰よりも私たちが知っている……

だから、魔王の邪魔は出来ない









『…………チッ。クソッ…!』









ブランは、舌打ちをすると
魔王の様子を見に行くのは諦めたのか扉を閉めて私たちがいる方に歩いてきた









魔王……

大丈夫よね……?








私たちは、魔王を待ち続けていると……








『『『………っ!?』』』









物凄い負のオーラが扉の向こうから感じた









この気配……

まさか!?






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