魔王のオモチャ
『そうだったな』
魔王は思い出したようにクスッと笑って
跪いている僕らの側に来た
『ギーラ、お前は俺のことを想っていたか?
二人は俺のことを想っていたらしいが…
お前はどうなんだ?』
魔王は僕の顎を持ち、上に向かせた
魔王の綺麗な顔が目の前にあり、僕は顔を赤くさせた
魔王はこの世界で一番綺麗だ
魔王の顔を見るだけで目を奪われるくらい
『……っ…////
僕も……
魔王、あなただけを考えていました…////』
僕がそう言うと
魔王はフッと笑い僕の顎を乱暴に離した
『てめぇら、嘘つくんじゃねぇよ
お前らから、人間の血の匂いがするぞ
俺がいない間
どんだけ人間を食べたんだ?
ん?ほら、言えよ!』
魔王は僕らを蹴り飛ばすと
怖い顔つきで僕らを見下していた