魔王のオモチャ
『ギーラ、ブラン
お前らは女を食ったな?
マーリ、お前は男だな?
男と女じゃ血の匂いは違うからなー
俺は鼻がいいから、すぐ分かんだよ』
魔王は鼻を擦り
僕らに近づき匂いを嗅いだ
『俺を想ってた?
笑わせんな、てめぇらは人間と楽しくやってたの間違いだろ?
血を飲むついでに楽しんだ
そうだろ?』
僕らは魔王の言葉に何も返せなかった
その通りだったからだ
『俺は確かに女が嫌いだ
でもな、人間自体が嫌いなんだよ!
よく、俺の前に
そんな人間臭せぇ身体を出せたな
お前ら、俺に殺されてぇのか?』
魔王の身体から
殺気というオーラが出ていた
凄まじいオーラに僕らは怯んだ