魔王のオモチャ
『この部屋に入る前に
他の部屋に行った
すげぇよ
大量の人間の血の匂いがした
どんだけ食べたんだ、てめぇら
俺が眠る前
勝手についてきた女どもの比じゃねぇだろ?
俺が人間を滅ぼす前に
てめぇらが人間を滅ぼすつもりだったか?
俺の楽しみを奪うつもりか、てめぇら』
魔王は僕らを冷たい目で見つめ
また魔王の椅子に腰を下ろした
『まぁ、いい
俺は、てめぇらほど暇じゃねぇんだ
要件だけ伝える
勇者が現れたのは知ってるな?』
『はい』『うん』『おう』
『それでだ
勇者は仲間を作り、ここにやってくる
お前らは、勇者の仲間を殺せ
勇者は殺すな、俺の獲物だからな』
『分かりました』『分かったわ』『あぁ』
これは本気で言ったんじゃないが…
守らないといけない
僕らは魔王を怒らせてしまったんだから
嫌われたくないために、少しでも命令を聞かないと…