魔王のオモチャ
『じゃあ、それだけだ
あとは、前の命令を守りつつ
勇者たちが攻めてくるのを待て
俺はしばらく出掛ける
勇者たちが現れる頃にまた戻る』
魔王はそう言うと、部屋から出て行こうとしていた
『…っ…待って、待ってください!』
僕は、振り返り魔王を呼び止めた
『すみませんでした…
僕は魔王が帰ってくるのを知っていたにも関わらず、人間を食べた
本当にすみ…『次はねぇぞ。俺の楽しみを奪うヤツは誰だって殺す
お前らが俺に逆らうつもりなら
容赦なく殺すからな』………はい』
僕は泣きそうになりながらも
魔王の言葉に返事した
嫌われたくない…
魔王に嫌われたら…
魔王は容赦なく僕らを殺して…
また違う人間を悪魔にするかもしれない…
そんなの嫌だ…