魔王のオモチャ




『そうだな…
俺の言いつけを守り、勇者の仲間を殺したヤツには…

俺の血を与えてやる』






『『『……えっ?』』』









魔王はフッと笑い
僕の頭に手を置き、後ろにいる二人を見て言った









『お前らは、前の約束を守っていたみたいだしな…

人間を食ったのは、許せねぇが
褒美を与えてやってもいい



次は俺をガッカリさせるな』








『はい!』『うん!』『おう!』










魔王は僕らの言葉を聞くと
微笑んで部屋から出て行った











魔王の血が飲める…

それなら頑張るしかない!


魔王の血は人間と同じくらい美味しくて
血を与えてくれるときは、優しくしてくれる




だから、僕は頑張る!

魔王のため、僕のために!




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