魔王のオモチャ
「……あー、これ無理かもしれねぇ…」
シャーナと二手に分かれたあと
俺は弓使いを探そうと街を歩きまわっていたら…
男で背中に弓を担いでいるヤツは、たくさんいた
あはは…
これ、無理だろ…
こんなたくさんいる中から弓使いを探すなんて、無理がある…
「……と、とりあえず…」
俺は近くにいた弓を持っている男に声をかけた
「すみません、あの…
この世界で一番の弓使いが、この街にいるって聞いたんですけど…
あなたが一番の弓使いですか…?」
『あ?』
俺が声をかけた男は、俺の声に反応して俺を見てきた
うぇぇぇ…
こ、怖ぇぇ…っ
俺が声をかけた男は、顔に傷があり厳ついおっさんだった
や、ヤクザだよ!
顔がヤクザ!
俺はあまり顔を合わせないように俯いた