魔王のオモチャ
「お、俺…
シャーナと恋人じゃな…『恋人じゃないなら、あの泥棒猫を勇者ちゃんが惚れさせなさい!
早く私のシュンちゃんを取り返してきて…!』そ、そんな無茶な…!」
シャーナを恋人にするとか…
ゲームなら、無理ゲーだぞ⁉︎
それに、俺…
シャーナのこと…
『はーやーくー
行ってこぉーい…』
「は、はい!」
ユミさんは俺の肩から手を退かせると
ドアを指さして言ってきた
俺は、ユミさんの表情に怯え
すぐにドアに向かった
『魔王を倒すまで待っててあげるわ〜
もし、それまでに
勇者ちゃんとあの泥棒猫が付きあってなかったら…
私、勇者ちゃんを恋人にするから♡』
「ひぃ!分かりました!」
俺はドアを開け、外に出た
後ろから、ユミさんの冷たい視線や
ある意味、温かい視線を浴びた