魔王のオモチャ
勇者の剣
翌日…
俺とシュンは勇者の剣があるとされる洞窟に向かった
洞窟に着くと洞窟の外からでも
悪魔?らしきものが洞窟の中にたくさんいた
「あっ、そっか…
悪魔を初めて見るんだったっけ?」
「あぁ…」
夢?いや、俺がこの世界に来る前に見た悪魔は人間のような姿だった…
でもここにいるヤツらは、人間とはいえない化け物じみていた
「悪魔は下級、中級、上級に分かれているんだよ
下級の悪魔は見て分かるとおり、化け物って感じで主に人の心に取り憑いては悪さをする奴等だ
中級は人間を真似た感じで下級悪魔と違い人格が出てくる
だからタチが悪く下級悪魔みたいに人間に取り憑くやつもいれば、人間と契約して、その人間の魂をいただこうとする
そして上級悪魔…
上級悪魔はまるっきり人間だ
悪魔か人間か見分けがつかない
だけど、上級悪魔は全員整った顔をしている
だから、その美貌で人を誘惑しては人間を餌にしたり、遊んだりする
クッソーー!!
俺のハニーたちを見境なく連れて行きやがってっ!!」
シュンは思い出したように手を握りしめ
洞窟の中の悪魔たちを睨んでいた
いやいや
見境いないのお前だからな…
俺は心の中で、シュンにツッコンでいた