魔王のオモチャ





『俺は魔王以外男は専門外だから
お前ら仲良くやってろよ

俺は魔王と仲良くするから』








『いやいや!!絶対いやっ!!

魔王は私のものよ!!
こんなヤツ、あんたにくれてやるわよ!


好きでしょう?可愛い顔!!』









『ふざけんな!!

可愛い顔は好きでも、男じゃねぇ!!
女の可愛いヤツが好きなんだよ!!』









『どっちも一緒でしょう⁉︎
男も女も変わんないわよ!!』









『馬鹿か!!
ついてるか、ついてないかだけじゃねぇんだぞ!!

柔らかさ、感度、他もろもろ
男と女じゃ全然違うんだよ!!』








『一緒よ!!

そうやって差別するから
私、あんたのこと嫌いなのよ


魔王は絶対に私を嫌わない!!
むしろ、綺麗だってキスしてくれたんだから!!』









『それはお前の妄想の中の話だろ!!
俺は魔王を抱いたから!!

あの強気な魔王が
俺の腕の中であんあん言ってたからな!!』









『あんたこそ妄想ヒドイわよ!!
ちょっと病院でも行ってきたら?』








『はあ?
それはお前だろ!!

俺が連れて行ってやるよ、墓場まで』









『何殺そうとしてんのよ!!
最低!!キモい!!触んないで!!』







『触ってねぇだろ!!
幻覚見すぎだ、オカマ野郎!!』











今のうちに…










僕は二人が喧嘩してるうちに

こそっと出て行こうとしたら…






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