魔王のオモチャ






『……チッ』








『ブランやめなよ
勇者殺すとまずいって…

勇者の仲間なんて……
いつでも殺せるんだからさ』









ギーラはブランの肩を軽く叩いて言った









でも俺とシャーナは気付いた
ギーラの言葉に、いつでも殺せると言っていたことを…


ギーラが俺らを簡単に殺せるのだと
まるで忠告しているみたいに…










『さあ、早く勇者剣を取りに行きなさいよ!

私たちも、あんたらに構ってるヒマなんてないのよ!!』










俺はシャーナを連れ、ギーラたちの様子も見つつ奥の勇者の剣が置いてあるとされる場所に向かった

途中、シャーナが何故悪魔が俺を攻撃してこないのか聞いてきたので今まであったことを全て話した

シャーナは話を聞くと何かを考え始め
話さなくなった


シャーナが無事でよかった…


俺はシャーナの様子を見て安堵しながら洞窟の奥に進んで行った









「離して…っ!!」









シャーナがいきなり焦ったように声をあげ、俺が握っていたシャーナの手をシャーナは振りほどいた






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