魔王のオモチャ





シュンが言っていた通り…

神聖な場所なのかもしれない…



奥に入るにつれ、なぜか俺の身体が軽くなったり…

空気が澄んでいて、まるで外にいるような感じだった







な、なんだ…あれ…?








奥の方に暗くてよく見えないが何か置いてあるのが分かった

俺はそれが何か確かめようと近づいてみると…








あっ…!!

これ、もしかして…








地面に刺さってはいるが…
綺麗でカッコイイ剣があった









これだ…!!

これが勇者の剣だ…!!









俺はさっそく地面に刺さっている剣を抜こうとしたら…







『難じの望みを言え』







どこからともなく声が聞こえてきた









な、なんだ…これ…

どっから…








『難じの望みを言え』










なんだよ…

難じの望みを言えって…









俺は怖くなってきて、剣から離れた









『難じの望みは何だ』




「お、俺の望み…?」










言葉が変わり、どことなく優しい声に変わった気がした




< 98 / 226 >

この作品をシェア

pagetop