同・棲・同・盟!
「もしもし沙緒里ちゃんっ」
「香奈美義姉さん!?」
「その日田さんって彼に何か言われたの?」
「ううんっ!全然そんなんじゃなくって!ホント、日田さんってすごく優しい人だから、いつまでも甘えちゃいけないって・・うん」
「じゃあうちに来なさいよ。それが一番の解決策だから」
「いやそれは!あと2・3週間で甥ちゃん生まれるし。そんなドタバタな状況下で私が居候するのも・・何より、そこからだと、遠すぎて会社通えないし」
「あぁ。言われてみればその通りだわね」
「ちょっとカナさん。黙って寝てなって」
「沙緒里ちゃんの一大事なのに寝てらんないわよ!」
スマホの向こうで兄夫婦の押し問答が聞こえたけど、勝ったのは兄だった。
「もしもし沙緒里ちゃん。もう電話切るぞ」
「え。あぁはい」
「トコちゃんって、同期のトコちゃんだよな?」
「うん、そうだよ」
「分かった。いっちょくさんにはちゃんと言うんだぞ。心配するだろうから」
「うん、分かってる。ありがとう。じゃあね」
スマホを切った後、ドッと脱力感が押し寄せた私の口からは、深ーいため息がこぼれ出た。
「香奈美義姉さん!?」
「その日田さんって彼に何か言われたの?」
「ううんっ!全然そんなんじゃなくって!ホント、日田さんってすごく優しい人だから、いつまでも甘えちゃいけないって・・うん」
「じゃあうちに来なさいよ。それが一番の解決策だから」
「いやそれは!あと2・3週間で甥ちゃん生まれるし。そんなドタバタな状況下で私が居候するのも・・何より、そこからだと、遠すぎて会社通えないし」
「あぁ。言われてみればその通りだわね」
「ちょっとカナさん。黙って寝てなって」
「沙緒里ちゃんの一大事なのに寝てらんないわよ!」
スマホの向こうで兄夫婦の押し問答が聞こえたけど、勝ったのは兄だった。
「もしもし沙緒里ちゃん。もう電話切るぞ」
「え。あぁはい」
「トコちゃんって、同期のトコちゃんだよな?」
「うん、そうだよ」
「分かった。いっちょくさんにはちゃんと言うんだぞ。心配するだろうから」
「うん、分かってる。ありがとう。じゃあね」
スマホを切った後、ドッと脱力感が押し寄せた私の口からは、深ーいため息がこぼれ出た。