同・棲・同・盟!
アパートの近くまで来ると、消防士さんか関係者の人が、「これ以上は近づかないでください」と言ってバリケードをしていた。

「彼女、ここのアパートの住人なんですけど」
「そうですか。ここはまだ危ないから、これ以上は近づかないで。住人の方だったら、明日の昼以降ここに戻ってください。ここは関係者以外立入禁止にしておきますので」
「は、い。あの・・・住んでる人、みなさんは・・・」
「皆避難されて無事ですよ。幸いボヤでしたからね。死者はいません」
「あぁ、よかった・・・」

堪え切れずに涙を流し始めた私を、日田さんがしっかりと抱きしめてくれた。




・・・でもどうしよう。
私、今夜からの寝場所がなくなっちゃったんですけど・・・!

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