同・棲・同・盟!
また泣きそうになったけど、私は、トコちゃんを安心させるようにニコッと微笑んだ。

「へぇ。日田さんって、料理までしてくれるんだ」
「ていうかさ、そこまでするならやっぱり」とトコちゃんが言ってる途中で、エントランスのドアベルが鳴った。

「来た!」
「マジで“すぐ”だったね」
「ピザの宅配でも頼んだの?」
「い~や」
「はいっ、どうぞー」と新田さんはインターフォン越しに言いながら、エントランスを開けて・・・。

玄関のブザーが鳴って、入って来たのは・・・・・・。

「ひだ、さん・・・?」

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