同・棲・同・盟!
「水でも飲むか?」
「いえ、いらないです」
「そうか。じゃ、おやすみ・・」
「ま・・日田さんっ!」

私は、寝室を出ようとしていた日田さんを、気づけば呼び止めていた。

「大島?」
「あ、あの・・・っ」
「どうした」
「・・・ここに、いてくれませんか」

日田さんにそばにいてほしくて、思いきって言ったけど、それ以上に恥ずかしくて、日田さんの顔を見れない!
私は、真っ赤になった顔を俯けた。

「あのっ、私が眠るまででいいので・・・って、こんなこと言われても、迷惑なだけですよねっ。もうすみません!今のは忘れてくださ、いいっ!?ひ、ひださんっ!?」

急にベッドサイドに腰かけた日田さんを、私は驚きの面持ちを隠せずに見た。
クールに無表情な日田さんのハンサムな顔からは、何を言いたいのか、さっぱり分からない・・・。

けど、私の鼓動が、またうるさくドキドキし始めた!
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